十五夜(中秋の名月)に飾ったススキも、日が経つと満開になりフサフサとした姿を見せてくれます。
秋の七草の一つとしておなじみのススキですが、実は桜や梅と同じように、気象庁から「開花日」の発表があることをご存知でしょうか。
今回は、意外と知られていないススキの開花日の基準や、中秋の名月にお供えする由来についてまとめてみました。
ススキの基本情報
♦学 名 Miscanthus sinensis
♦科・属 イネ科・ススキ属
♦分 類 多年草
♦和 名 尾花(おばな)茅・萱(かや)
♦旬 8月~10月
♦花言葉 活力 / 生命力 / 心が通じる
すすきは日本全国に分布し、日当たりの良い場所に群生してして高さ2mにもなります。

風になびくすすきの穂は、動物の尾のように見えることから尾花(おばな)と、茎と葉は刈り取って茅葺屋根にしたことから茅(かや)・ 萱(かや)と呼ばれます。
俳句において、薄(すすき)、芒(のぎ)は秋の季語です。
ススキの開花日とは

開花の条件: 穂の数が、全体の約20%に達したと推定される最初の日。
時期の目安: 8月に北日本から始まり、9月に関東・東海、10月には九州・南西諸島へと「ススキ前線」が南下します。
神奈川の名所:仙石原すすき草原

関東地方でススキを楽しむなら、箱根町の「仙石原(せんごくはら)すすき草原」が有名です。『かながわの景勝50選』や『かながわの花100選』にも選出されており、黄金色に波打つススキが広がる景色は圧巻。周辺には美術館などの観光スポットも多いため、見頃を迎える9月下旬から11月中旬にかけて、多くの人がドライブや散策に訪れる人気スポットです。
【仙石原 すすき草原】
所在地 神奈川県足柄下郡箱根町 仙石原
<アクセス 電車・バス>
箱根登山鉄道箱根湯本駅から箱根登山バスで約28分「仙石高原」バス停下車徒歩約5分
<箱根町総合観光案内所>TEL.0460-85-5700

今年の中秋の名月(十五夜)はいつ?

十五夜は旧暦の8月15日を指し、別名「芋名月」とも呼ばれます。
| 年 | 中秋の名月の日付 |
| 2026年 | 9月25日 |
| 2027年 | 9月15日 |
| 2028年 | 10月3日 |
| 2029年 | 9月22日 |
| 2030年 | 9月12日 |
十五夜とは

月の満ち欠けで新月が満月になるまでに月齢がほぼ15日なので,満月の夜は「十五夜」と呼ばれています。
十五夜にススキをお供えする理由

お月見行事をする十五夜において、ススキは月の神様の「依り代(よりしろ)」と考えられています。
※依り代とは、神霊が依り憑く(よりつく)対象物のこと。
本来は実りを象徴する「稲穂」をお供えしたい時期ですが、この時期にはまだ稲穂が十分に実っていないことも多いため、姿が似ているススキを代用して生けたのが始まりと言われています。
また、ススキの鋭い切り口は、悪霊や災いから収穫物を守る「魔除け」になるとも考えられてきました。こうしたことから、豊かな収穫を願う「豊穣祈願」の意味を込めて、古くから大切にお供えされています。
まとめ

忙しい毎日の中で、夜空に輝くお月様をじっくりと眺める時間は、日常のストレスから解放され、心と体をリラックスさせてくれる癒やしのひとときです。
十五夜の夜、古くから続く風習に触れながら月を愛でる時間は、私たちの心にそっと穏やかな安らぎを届けてくれるはずです。








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