近隣で綺麗なよもぎを摘み、この時期ならではのよもぎ団子(草餅)と柏餅を手作りしてみました。
生のよもぎを色鮮やかに仕上げる「茹で方・アク抜き」のコツや、同じ生地で手軽にできる柏餅へのアレンジレシピを、実際の作業風景と一緒に紹介します。
事前に「あんこ」を作り置きしておくことで、当日のよもぎ団子や柏餅つくりが時間短縮になります。
我が家の和菓子の作りのレシピが、季節の味を楽しみたい方の参考になれば嬉しいです。
草餅とよもぎ餅(よもぎ団子)って何が違うの?

「草餅」と「よもぎ餅(よもぎ団子)」は、呼び方は違いますが、現代では同じものを指していることがほとんどです。
平安時代の草餅には「ハハコグサ」という別の植物が使われていた時期もあったそうですが、香りの良さや邪気払いの意味合いから、次第によもぎが定番になっていったと言われています。
どちらの名前で呼ばれていても、基本的には「よもぎを混ぜたお餅」という同じ和菓子になります。
よもぎ団子の作り方(基本レシピ)
下処理したよもぎの風味をいっぱいに詰め込んだ、シンプルなよもぎ団子の作り方です。
特別な道具は使わず、お家にあるもので手軽に作ることができます。すり潰したよもぎを生地に混ぜていくと、爽やかな香りが広がって、作っている時間も楽しくなります。
材料と調理器具


主役となるよもぎは、柔らかい新芽(上の方のきれいな部分)を摘んできました。
上新粉 白玉粉
あんこ
黒豆きな粉
・よもぎ :好きなだけ(今回はポリ手提げ袋(L)に8割程度)
・上新粉 :180g
・白玉粉 :80g
・あんこ :200g
・塩 :小さじ1(繊維が硬くなったよもぎには重曹がおすすめです。)
・ぬるま湯:200cc
・きな粉 :好きなだけ(大好きな黒豆きな粉を使用)

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・ザル、すり鉢とすりこぎ (フードプロセッサーやハンドブレンダーでも可)、キッチンスケール、蒸し器(フライパンと蒸しザルでも可)、クッキングシート、ラップ
必要な道具は、よもぎを洗うザルや茹でるお鍋、そして茹でたよもぎを細かくするためのものです。
よもぎは繊維が強いため、フードプロセッサーやブレンダーを使うと刃に繊維が絡みついて詰まりやすいという注意点もあります。今回は様子を見ながら、ハンドブレンダーを使ってペースト状に仕上げていきました。
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よもぎペーストの作り方

下処理してアク抜きをしたよもぎを、お餅の生地に混ぜやすいようになめらかなペースト状にしていきます。
よもぎは繊維がしっかりしていて少しコツがいりますが、細かく刻んでからブレンダーにかけるなど、作業がスムーズに進む一連の手順をまとめました。
よもぎのゴミ取りと水洗い

摘んできたよもぎは硬い茎の部分を取り除き、葉だけをもぎ取っていきます。その後、混ざっているゴミや土などを流水できれいに洗い流します。
塩を使った茹で方と冷水でのアク抜き
よもぎを茹でる
茹でたら水にさらす
お鍋にたっぷりのお湯を沸かし、水1リットルに対して塩小さじ1を加えます。よもぎを入れて1分ほど茹でたら、すぐに冷水にとって15分ほどさらしてアクを抜きます。
今回は、春先の若くて柔らかい新芽を摘んできたので塩だけで茹で上げました。
茹でたよもぎをペースト状にする
茹でたよもぎの水を切る
ハンドブレンダーでペースト状にする
しっかり水気を切ったよもぎを包丁でざく切りにし、ハンドブレンダーでペースト状にしていきます。
よもぎは茹でた後でもかなり繊維が強いため、包丁が切りにくく感じるほどです。
ハンドブレンダーを使う際も、先端の刃のまわりによもぎの繊維がすぐに絡まって詰まりやすいので、ケガをしないように注意しながら根気よく取り除いて進めていきます。
これはすり鉢を使う場合も同じで、やはり繊維がすりこぎに絡みついて少し大変です。
もしブレンダーで回りにくい、あるいはすり鉢で潰しにくいときは、少しだけ水を足してあげると、滑らかになって作業がしやすくなります。

よもぎ餅をつくる
上新粉と白玉粉をこねたものを蒸す
蒸し上がり
ボウルに上新粉と白玉粉を入れて軽く混ぜ、ぬるま湯を少しずつ加えながらよくこねていきます。
生地が耳たぶくらいの硬さになったら蒸します。今回は電子レンジではなく、フライパンと蒸しザルを使って蒸し上げました。
フライパンに水を張り、蒸しザルの上に数カ所穴を開けたクッキングシートを敷いて生地をのせ、フタをして20分ほど蒸していきます。
すりこぎ棒でよもぎペーストを混ぜる
よもぎぺースト混ぜ合わせ完了
蒸し上がったお餅をボウルに移し、よもぎペーストを加えて全体を均一に混ぜ合わせていきます。
お餅はとてもくっつきやすいので、木べらやすりこぎ棒をこまめに水に濡らしながら混ぜていくと、くっつかずにスムーズに進められます。
よもぎ餅とあんこを合わせる

今回のレシピで出来上がったよもぎ餅の総重量は、全部で540gでした。
ここから、作りたいお菓子に合わせて生地を切り分けていきます。ベタベタが気になる方は片栗粉をつけると扱いやすいです。
仕上がりの好みに合わせて、以下の個数を基準に切り分けるのがおすすめです。
- よもぎ団子(小さめ):1個30gにするなら ⇒ 18個分
- あんこ入りのよもぎ団子:1個40gにするなら ⇒ 13個分
- 草餅・柏餅(大きめ):1個50g〜60gにするなら ⇒ 8〜10個分

また、柏餅用にお餅を平らに伸ばすときは、よもぎ餅をラップで挟んでからすりこぎ棒で伸ばすのがコツです。生地が手や道具にべたつかず、厚みを均一にきれいに伸ばすことができますよ。
よもぎ団子の完成品がこちら

たっぷりとまぶした黒豆きな粉は、よもぎの爽やかな香りと相性抜群です。
ちなみに、あんこをお餅で包むのが少し難しそうと感じる場合は、丸めたよもぎ団子の上からあんこをトッピングするだけにすると、より簡単で手軽です。
よもぎ餅(草餅)で柏餅をつくる

5月の端午の節句に合わせて、このよもぎ餅を使って「柏餅」も作ってみました。
急に思い立って作ることになったため、今回は手軽に入手できた「乾燥タイプの柏の葉」を使用しています。よもぎの風味がふわっと香る、この時期ならではの特別な「草柏餅」に仕上がりました。
乾燥柏の葉を使ってみた

乾燥タイプの柏の葉を使うのははじめてです。商品記載の通りに進めていきます。
アク抜き・殺菌

乾燥した柏の葉は、熱湯で約10分茹でてしっかり戻し、水気を拭き取ります。

柏の葉の表裏の使い分け

実は、柏の葉には「表と裏」があるのをご存知でしょうか?
一般的に、ツルツルした表面を外側にして包んだ柏餅は「みそあん」、ザラザラした裏面を外側にしたものは「こしあん・つぶあん」という見分け方があります。
今回は、お餅が葉にくっつきにくくなるように、ツルツルした面を内側(お餅に触れる側)にしてよもぎ餅を挟んでみました。
まとめ:同じ生地で2つの春の味覚を楽しむ

手作りのよもぎ餅の生地をベースに、アレンジで「よもぎ団子」と「柏餅」の2種類の季節の味を楽しめました。
あらかじめ、あんこを作り置きしておけば、当日の作業時間も短縮が可能です。
この時期ならではの爽やかな春の香りを、ぜひお家で楽しんでみてください。
今回のレシピで団子を蒸す工程には、私が愛用しているアサヒ軽金属の「オールライト」を使用しています。同じアサヒ軽金属の圧力鍋「パスカル」からの買い替えエピソードや使い心地については、こちらの記事で詳しく紹介しています。








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